リモート・センシング : 概要と雪氷学への応用・展望
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概要
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リモート・センシングについて,その概要,データの種類と特徴,解析方法について概説し,雪氷学への応用をレヴューして,これからの展望を行った.レヴューは,国内外の雪氷学関係の学会誌と主要なリモート・センシング関係の学会誌(日本4雑誌;外国6雑誌)に1985年以降に掲載された論文をとりあげ(約400編),解析内容,衛星/センサー,対象地域(氷河)などで整理して行った.日本の雑誌に掲載された論文は少なく,その多くは海氷関係であった.雪氷学の代表雑誌,J.Glaciol.とAnnals Glacio1.には併せて約270篇の論文が載っており,内容は氷河流動,質量収支,氷河変動,氷厚変化,など多岐にわたっている.衛星/センサーは光学系ではランドサットMSS/TM/ETM,レイダーではERS-1/-2が多かった.対象地域は南極が圧倒的に多く,グリーンランドが続く.その他アラスカ,アイスランドも多い.ヒマラヤ/チベット,パタゴニアは少なく,アルプスがほとんどなかった.海氷のリモート・センシングも盛んであるが,今回レヴューした雑誌には僅かに散見される程度であった.1990年代半ばからの傾向として,全天候・全日型のレイダーの活用が増えている.
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