凸形界面をもつ氷結晶の育成
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概要
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結晶中の転位や結晶粒界には, その長さや面積を小さくしてエネルギーを低下させるような張力が働いている.この張力によって転位や結晶粒界は結晶の表面に対して垂直になろうとする.<BR>本実験では, 氷の単結晶育成にあたって, 結晶粒界や転位を排除するため, 上記の性質を利用し凸形成長界面をもつ結晶を育成することを試みた.その結果, 理想的な凸形成長界面は得られなかったが, 直径5cmの多結晶氷を20cm成長させることによって単結晶が得られ, さらにこれを30cm成長させて低転位密度 (10<SUP>3</SUP>cm<SUP>-2</SUP>) の単結晶を得た.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
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