ブナに着生するコケによる積雪深の推定
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概要
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ブナの樹幹に着生しているチャボスズゴヶのような大型のコケは, 融雪初期に樹幹の周囲の積雪に凍着し, 積雪の沈降に伴って容易に樹幹から剥ぎとられる.したがって, コケの着生高から奥山の積雪深を推定することができる.<BR>富山県立山, 山形県湯殿山で調べたところによると, チャボスズゴケの下端の高さ<I>H</I>は, 約10年間の最深積雪深の極値<I>H</I><SUB>max</SUB>の融雪初期の値 (0.8〜0.9<I>H</I><SUB>max</SUB>) にほぼ等しかった.それ故<I>H</I><SUB>max</SUB>は, <I>H</I><SUB>max</SUB>=1.1〜1.2<I>H</I>で表わされる.
- 社団法人 日本雪氷学会の論文
著者
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