脳梗塞患者における主幹動脈病変の有無と脂質代謝異常
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概要
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脳梗塞患者を血管写所見に基づき脳主幹動脈に狭窄性病変を有する群(M群)と有さぬ群(P群)に分け両群の脂質,アポ蛋白を非脳梗塞例の対照群(C群)と比較した. M群ではC群と比べCHO, TG, ApoBの有意な上昇とHDL-C, ApoA1の有意な低下を認めアポ蛋白異常を含む脂質代謝異常との密接な関連性が示唆された. P群ではCHO, TG, HDL-CはC群と有意差はなくこれら脂質の関与はM群に比し少ないと考えられたがApoBの有意な上昇とApoA1の有意な低下が観察されアポ蛋白測定が重要と考えられた. ApoA2は三群間で有意差はなく脳梗塞との関連性は少ないと考えられた.脳主幹動脈病変の有無により脂質代謝異常の量的および質的な差が存在する可能性が示唆された.
著者
-
山口 武典
国立循環器病センター
-
繁田 幸男
滋賀医科大学
-
小島 秀人
滋賀医科大学第三内科
-
原納 優
滋賀医科大学第3内科
-
成冨 博章
国立循環器病センター内科脳血管部門
-
小島 秀人
滋賀医科大学分子遺伝医学
-
栗山 良紘
国立循環器病センター内科脳血管部門
-
成冨 博章
国立循環器病センター
-
澤田 徹
国立循環器病センター
-
柏木 厚典
滋賀医科大学 附属病院
-
紀田 康雄
国立循環器病センター内科脳血管部門
-
栗山 良紘
国立循環器病セソター内科 (脳血管部門)
-
澤田 徹
国立循環器病セソター内科 (脳血管部門)
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