内皮細胞由来血管収縮,弛緩因子
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
血管内皮細胞は単に形態学的に血管内壁を被覆しているだけでなく,多用な機能を持っている。近年の研究から内皮細胞において種々の血管作動物質が産生分泌されていることが明らかになってきた.そして,生体における循環調節機構が内皮耀胞機能の面から見直されつつある.内皮依存性の血管弛緩を生じる物質としてはプロスタサイクリン,内皮細胞由来弛緩因子(EDRF),内皮細胞由来過分極困子(EDHF)などがある.血管収縮を生じる物質は内皮依存性血管収縮因子(EDCF)と総称され,アンギオテンシンII,トロンボキサンA2などの血管収縮性プロスタグランディン,エンドセリンなどが含まれる. EDRFは一酸化窒素(NO)関連物質であると考えられており,これは内皮細胞のみならず,神経組織,副腎クロマフィン細胞,そして血管平滑筋自体でも産生され,また多様な作用を有しているという.さらに,これら内皮細胞の血管作動物質はその産生分泌において相互に関係していることがわかっている.高血圧や狭心症,動脈硬化などの血管疾患の成因や病態をめぐって内皮細胞を中心に新しい展開がなされつつある.
著者
関連論文
- ビタミンK_2による骨髄細胞の脂肪細胞分化の抑制とその機序
- 常染色体優性低カルシウム血症の一家系に認められたカルシウム感知受容体の新規突然変異
- チアゾリジン系薬剤は in vitro での破骨細胞様細胞形成を阻害し、糖尿病患者における骨代謝回転を抑制する
- P672 AT_2レセプタ-(AT_2R)を介するアンギオテンシンIIのイオンチャネル制御
- 0358 Proadrenomedullin N-terminal 20 peptide(PAMP)の降圧作用の機序の解明
- 内分泌・代謝 二次性抗血圧の病態と診断-高血圧症の遺伝子診断-
- P606 虚血心におけるvascular endothelial growth factor(VEGF)誘導に関与する二つの独立した低酸素感受機序
- 食塩高血圧における中枢・腎交感神経系の役割 : 交感神経系を介するその中枢性機序について : 第57回日本循環器学会学術集会 : 循環調節機構:中枢と末梢の役割
- 腫瘍性骨軟化症における低リン血症惹起因子
- カルシウム(Ca)感知受容体遺伝子プロモーターの解析と副甲状腺腺腫における発現調節
- 血圧バイオフィードバックについて : 白衣高血圧症における臨床応用 : 第58回日本循環器学会学術集会
- SHRにおける交感神経終末のノルエピネフリン(NE)放出に対するアンジオテンシンII(AngII)の作用 : ポスター発表 : 第57回日本循環器学会学術集会
- 新たな循環調節因子としての副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHRP) : 口述発表 : 第57回日本循環器学会学術集会
- 内皮依存性血管弛緩反応におけるchemotactic factor N-formyl-Met-Leu-Pheの影響
- 境界域高血圧者における血管反応性の変化 : アンジオテンシンIIの前腕血行動態への影響
- ビタミンD受容体遺伝子欠損マウスにおける骨,カルシウム代謝の検討
- ビタミンD受容体遺伝子欠損マウスにおける骨、カルシウム代謝の検討
- I.水・電解質代謝異常 5.低リン血症と高リン血症
- カルシウム(Ca)感知受容体遺伝子構造とその発現量の定量
- 高血圧ラットにおけるインスリン抵抗性とインスリンの末梢交感神経に対する影響 : 第58回日本循環器学会学術集会
- 内皮細胞由来血管収縮,弛緩因子
- タイトル無し
- Hypertension : progress in diagnosis and treatment. Diagnosis and pathologic picture. Incidence of various types of secondary hypertension and pathopoietic mechanism of hypertension.