治療中に急性横紋筋融解を合併した著明な高ナトリウム血症(200mEq/l)の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高ナトリウム(Na)血症と急性横紋筋融解をおこした50才女性を報告する.患者は後腹膜下膿瘍のため,ドレナージと抗生物質投与を受けたが,術後27日目に著しい高Na血症をきたした.血清電解質はNa200mEq/l,カリウム(K) 1.5mEq/l,カルシウム3.7mEq/l,リン(P) 2.2mg/dlで血清浸透圧は425mOsm/l,血糖113mg/dlであった. Kを含む5%ブドウ糖液の輸液を行なつたところ,治療開始後5日目にはNa, K値は正常化していたにもかかわらず,横紋筋融解を発症した.血清P値は1.6mg/dlと低下しており,高Na血症と低K血症による筋肉障害に加えて, Pを含まない大量輸液による低P血症が加わり,横紋筋融解をきたしたと考えられた.
論文 | ランダム
- シンポジウム報告 (特集/時代の転換期における医師基礎研修の課題と展望)
- インタビュー 第1回都道府県連研修委員長会議の成果と今後の課題 (特集/時代の転換期における医師基礎研修の課題と展望)
- 特集/時代の転換期における医師基礎研修の課題と展望
- 薬害防止と医師・医学教育の役割--クロイツフェルト・ヤコブ病問題から
- 臨床獣医師が防疫で考えること (特集 国家防疫体制を検証する)