クロラムフェニコールによるoptic and peripheral neuritis-とくに神経症状と腓腹神経微細構造について
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概要
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中毒性神経疾患として,最近注目を集めているSMON,水俣病をはじめとして,薬物による神経障害について臨床的ならびに病理学的に多くの報告がみられる.とくに抗結核薬が種々の神経障害を起こすことはよく知られており,古くはストレプトマイシン,イソニコチン酸ヒドラジッド,カナマイシン,最近ではエタンブトールなどによる神経障害にかんする研究がかなりの数にわたつている.ところが,あらゆる臨床領域で広範囲抗生物質として用いられてきたクロラムフェニコールの神経障害については,神経学的な立場から発現頻度や臨床的特微を追求したものはきわめて少ない.われわれは,クUラムェニロール段与中に末梢神経障害と視神経障害をきたした症例を経験したので,ここにクロラムフェニコールによる神経障害の臨床症状と経過中に生検により観察した腓腹神経微細構造について報告する.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
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田村 潔
宮崎県立宮崎病院神経内科
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大田 典也
九州大学医学部脳神経病研究所神経内科
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田平 武
九州大学医学部脳神経病研究所神経内科
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黒岩 義五郎
九州大学医学部脳神経病研究所神経内科
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黒岩 義五郎
九州大学医学部神経内科
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