触診上迷わされたBanti症候群脾腫の1例
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概要
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臨床症状,検査成績からBanti症候群と診断したが,触診上腹部腫瘤を脾と決定するのに迷わされた症例を経験した.症例は35才の女性.黄疸,腹水を主訴とし入院,左上腹部腫瘤を触れ,その最下部は〓下に達しないにもかかわらず正中線より右におよんでいること,左肋骨弓下に挿手可能であること,バロットマンがあること,切痕を触れないことなどの点で従来成書に記載されている脾腫の特徴と一致しなかつたが,開腹により巨大脾腫を確認摘脾した,このような触診上特殊な位置をとる脾腫については,如何なる原因で生じたかは不明であるが,例外的な触診所見を示す点で興味深く思われたので報告する.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
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荒井 寿朗
慶応義塾大内科
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浅野 誠一
慶応義塾大内科
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都島 基夫
慶応義塾大学
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松木 駿
慶応義塾大学医学部内科
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黒田 重臣
慶応義塾大学医学部内科学教室
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松木 駿
慶応義塾大学 医学部内科, 泌尿器科
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都島 基夫
慶応義塾大学医学部内科学教室
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