周期性四肢麻痺にかんする臨床的研究 : 特発性周期性四肢麻痺と甲状腺中毒性周期性四肢麻痺にかんする比較研究,発作誘発による血清電解質濃度の変動と動静脈較差について
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概要
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特発性周期性四肢麻痺7例,甲状腺中毒性周期性四肢麻痺6例,甲状腺機能亢進症6例,正常健康人7例に50%グルコース500m1,レギュラーインスリン20単位を120分間に点滴静注して麻痺発作誘発試験を行ない,股動脈,股静脈から同時に採血して電解質を測定し,電解質の変動および動静脈較差と麻痺との関連について検討した.特発性周期性四肢麻痺においても,甲状腺中毒性周期性四肢麻痺においても,麻痺が生ずる場台には,血清Kの減少は対照群よりも大きく,麻痺の進行に伴なつてKにかんする有意な正の動静脈較差が認められ,血清Kが筋細胞内に移行する事が明らかである.麻痺が生じない場台には,血清Kの減少は対照群と同様であり,Kに関する有意な動静脈較差も認められなかつた. Na, Cl, Htの変動は,麻痺例と対照群と比較して差がなかつた.
- 社団法人 日本内科学会の論文
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