Necrotic Myelopathyの1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Acute necrotic myelopathyは稀な疾患であり,予後は絶体的に不良でその発生原因も不明の点が多い.本症例は突然下肢の弛緩性麻痺,Th6〜7の分離性知覚陣害及びTh8以下の全知覚脱失,膀胱直腸障害を来たした1例である.剖検によりTh6〜8の壊死,胃癌とその腺・肋骨・副腎転移を認めた. Necrotic myelopathyは脊髄に広範な壊死を伴なう疾患で,その原因として脊髄の循環障害,ビールス,各種毒素,薬剤等が挙げられているが,これらの原因を種々検討し,本症例は癌病巣より転移した腫瘍細胞塊により脊髄の循環障害を来たし,それにより脊髄の壊死を来たしたものである.
- 社団法人 日本内科学会の論文
著者
-
依藤 進
神戸医科大学策一内科教室
-
上羽 康之
神戸医科大学第一内科学教室
-
松浦 覚
神戸医科大学友松内科
-
岩崎 忠昭
神戸医科大学友松内科
-
依藤 進
神戸医科大学友松内科
-
上羽 康之
神戸医科大学友松内科
関連論文
- 左側肺動脈発育不全の一症例
- 167) 本態性高血圧症の統計的並びに実験的考察(その一)(第24回 日本循環器学会総会)
- 113) 実験的肺水腫の電子顕微鏡的研究 : 肺水腫液の肺胞壁よりの吸収について(第24回 日本循環器学会総会)
- 脳血管障碍時の心電図と尿中カテコール体の変化について
- 中枢神経性肺水腫に関する実験的研究(第1報) : 視束前野及び視床下部破壊時に於ける肺の所見及び循環動態の変化について
- Necrotic Myelopathyの1例
- 中枢神経性肺水腫に関する実験的研究 第2編 : 視束前野および視床下部破壞時における血中カテコール体の変動について
- 体質性過ビリルビン血症(Rotor型)の一家系
- 人屍体に於ける肺水腫の病理組織学的考察