膵島局所におけるInsulin分泌調節機構に関する研究 : 第1編Insulin分泌の神経性調節機構に於ける膵島亜鉛の意義
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概要
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Insulin分泌の神経性調節機構に於ける膵島亞鉛の意義を明らかにする目的で, dithizone静注法で組織化学的に染色される家兎膵島亞鉛に対する神経性調節の様相を透過光量測定法によつて追究し,まず迷走神経の電気刺激により膵島可染亞鉛が減少すること,及びその回復に内臓神経が関与することを明らかにした.又この際,膵島可染亞鉛量とaldehyde-fuchsin法(Gomori)で染色したβ顆粒濃度との間に正の相関を認めた.更にβ顆粒を膵島内Insulinの表現と看做す立場から, Insulin分泌に対する神経性調節の具現に亞鉛が関与する可能性を想定し,加えて迷走・内臓両神経の意義に関し,迷走神経はInsulinの放出過程に,内臓神経はその生成ないし貯蔵過程に調節的影響を与えるとの見解を表明した.
- 社団法人 日本内科学会の論文
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