慢性肝炎に関する研究特に肝循環動態を中心として
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概要
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慢性肝炎の内で,肝生検所見より,未だ偽小葉形成等の小葉改築を全く認めない症例の腹腔鏡所見では,肝表面の皺襞形成,肝腫大,細血管怒張,小瘢痕形成の4項目が重要な所見と考えられ,又肝表面の細血管怒張を認めるものは,臨床的に脾腫を高率に,又組織学的にはGlisson氏鞘の瘢痕化を認める症例が多い.又小瘢痕形成を認めるものは,脾腫は反対に最も低率で組織学的にはGlisson氏鞘の炎症所見の遷延化を示す症例が多い.又閉塞性肝静脈圧上昇,肝内短絡血流陽性,有効肝血流量減少等の肝血流動態における非可逆的病変が,小瘢痕を認める症例に高率に,細血管怒張例に軽度に認められた.
- 社団法人 日本内科学会の論文
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