極微石灰石粒子の熱分解生成CaOとSO<SUB>2</SUB>との高温反応

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概要

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<I>d<SUB>p</SUB></I>=5〜294μmの各種石灰石粒子からの熱分解生成CaOとSO<SUB>2</SUB>との反応実験を600〜1,200℃の反応温度範囲で熱天秤 (TGA) を用いて行い, その反応性 (反応速度および反応平衡) について検討した.さらに, グレインモデルに基づく総括反応速度解析を行い, 計算結果と実験結果とを比較し検討した.<BR>極微粒子 (<I>d<SUB>p</SUB></I>=5μm) の場合, 750〜1,000℃の反応温度範囲において, CaSO<SUB>4</SUB>/CaO基準での最終反応率, <I>X</I><SUB>∞</SUB>は1.0に到達する.しかし, 1,000℃以上あるいは750℃以下では, <I>X</I><SUB>∞</SUB>は1.0に達しない.<BR><I>X</I><SUB>∞</SUB>を用いて修正反応率を新たに定義することにより, 本実験全反応温度範囲にわたり, 総括反応速度を化学反応律速として統一的に整理しうる.<BR>粒径が約20μm以上に増大すると, 空隙拡散抵抗の総括反応速度に与える影響は顕著となる.<BR>以上の実験結果の傾向は, 本理論解析により, よく説明することができた.
社団法人化学工学会の論文

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