Cruveilhier-Baumgarten病の1例
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概要
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症例は63歳女.昭和56年2月食道静脈瘤破裂.食道離断術施行のため当院外科入院中,肝シンチにて右葉のcold areaを指摘され,肝硬変を伴なつた肝癌を疑われ当科へ転科した.現症では腹壁静脈怒張があり,〓部付近に血流雑音を聴取した.肝は触知せず,脾は3横指触知した.検査では,汎血球減少,GOT, GPT, Al-P, ICG停滞率の軽度上昇, ChE,総蛋白の低下を認めた.腹部CT及び選択的腹腔動脈造影にて膀静脈の開存が確認された.肝シンチでの右葉のcold areaは,肝内門脈の拡張と一致した.腹腔鏡検査では肝に萎縮はあるが,肝硬変の所見はなく,肝生検組織像でも,グリソン鞘の軽度のリンパ球浸潤,わずかな線維化が認められるのみであった.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
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