肝細胞癌に対する肝動脈塞栓術の効果判定にPositron emission tomography (PET)が有用であった1例
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概要
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症例は85歳女性.CTで肝右葉に直径約10cmの腫瘤を認め,穿刺組織診で肝細胞癌(HCC)と診断された.18F-fluorodeoxyglucose (18FDG)投与後45〜60分にPositron emission tomography (PET)を施行し,グルコースとりこみの亢進を反映する高集積像が肝癌部で選択的に認められた.肝動脈塞栓術(TAE)施行後のPETでは,同部位の高集積像が消失し,肝癌部の血流とグルコースとりこみの低下を示すものと考えられた.以上,肝細胞癌に対するTAEの効果判定にPETが有用であった症例を報告した.
著者
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田中 康夫
東京都老人医療センター消化器科
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都留 正展
東京都老人医療センター消化器科
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深見 公一
東京都老人医療センター消化器科
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西川 かおり
東京都老人医療センター消化器科
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大沼 恵理奈
東京都老人医療センター消化器科
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富田 潤
東京都老人医療センター消化器科
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都留 正展
東京都老人医療センター内科
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深見 公一
東京都老人医療センター内科
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