原発性肝癌とBudd-Chiari症候群について
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概要
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1) 38才男子,および53才男子,肝癌および肝硬変で,肝静脈および下大静脈の腫瘍栓塞によつてBudd-Chiari症侯群を呈した2側を報告した. <BR>2) 文献を通覧し,Budd-Chiari症侯群の原因として,腫瘍栓塞,腫瘍による圧迫の少なくないことを認めた. <BR>3) 肝癌によるBudd-Chiari症侯群の報告例は従来,少ないが,われわれの教室の肝癌剖検例について検索した結果,門脈,肝静脈本幹の腫瘍栓塞を高率に認めた.肝癌の症状としての腹水貯溜,皮下静脈怒張,肝機能の急速な低下,下腿浮腫などは,しばしは肝癌の肝静脈栓塞による一種のBudd-Chiari症侯群であることがある.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
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菊地 浩吉
北海道大学医学部病理学第一講座
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菊地 浩吉
北海道火学癌免疫病理研究施設
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橋本 正人
北海道火学癌免疫病理学第1講座
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片桐 一
北海道火学癌免疫病理学第1講座
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牧田 茂雄
苫小牧市立病院内科
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木村 順三
苫小牧市立病院内科
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