肝癌関連抗原とそれに対する生体の免疫応答について
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概要
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3-methyl-DABやN-2-fluorenyl-acetamideなどの化学発癌剤によって誘発されたラット肝細胞癌には,各自に個有な腫瘍抗原と,それぞれの癌に共通な抗原として胎児抗原が存在した.これらヘパトーマ関連抗原に対するラットの免疫応答は肝癌移植後,8日目には認められ,これらは腫瘍が大きくなると消失した.Blocking factorは肝癌移植後,3週前後に証明され,その後,強まる傾向にあった.<BR>血清中AFP濃度は肝癌移植後,3週前後から急激に増加し,ある一定の期間,腫瘤の増大と共に増加した.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
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