陰関数を用いたNewton-Raphson法による多成分蒸留プロセスの計算法
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概要
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本論文においては, 多成分蒸留プロセスのシミュレーションを行うために, 新しい繰り返し計算法を提案している.Newton-Raphson法を用いて, 連立方程式の解を求めており, その特徴は, 液組成を独立変数とし, 偏導関数の評価に解析式を用いている点である.蒸気組成と温度を, 従属変数に選定して, 陰関数の定理を用いて, 液組成に関する蒸気組成の偏導関数の解析式を導出している.<BR>この計算法の利点は, 偏導関数を数値微分により求める必要がなく, また液組成の正規化の必要もないという点である.本計算法を, 複雑な構造を有する10例の蒸留塔の問題に適用した結果, 収束特性も優れていることが明らかとなった.
- 社団法人 化学工学会の論文
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