一酸化窒素の溶存酸素による液相酸化速度
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
酸性水溶液中における亜硝酸によるヨウ素イオンの酸化反応の挙動を観測した結果から, HNO<SUB>2</SUB>によるI<SUP>-</SUP>の酸化反応は極めて迅速な反応であるが, 密閉容器中でI<SUP>-</SUP>の初濃度がHNO<SUB>2</SUB>の初濃度より高い条件で反応が進行すると, 副生するNOは系内に留まり, 溶存酸素によって酸化され, NO<SUB>2</SUB>を経てHNO<SUB>2</SUB>を再生する反応サイクルを構成するために, I<SUP>-</SUP>の酸化がHNO<SUB>2</SUB>の初濃度に対する量論値以上まで進むことが見出された.そして, この過剰ヨウ素の生成速度は液中におけるNOの溶存酸素による液相酸化速度に支配されていると推論された.<BR>以上の知見に基づいて, I<SUP>-</SUP>の総括反応速度の解析を行い, 溶存酸素によるNOの液相酸化速度式およびその温度依存性を求めた.得られた速度式は, 気相反応と同形であったが, 気相反応の場合と異なり, 正の温度係数を示した.これはHenry定数の温度依存性によるものであると推定される.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
関連論文
- 延伸法によるPTFE膜の構造制御と機能
- 日本技術者教育認定機構(JABEE)と化学工学会の取り組み
- 沈降場流動分画法による粒子径測定における溶離液の影響
- 押出機実験による導体被覆プロセスの特性解析
- 乳化型液膜による硫酸酸性水溶液からの6価クロム回収操作における透過モデル
- 乳化型液膜操作による硫酸水溶液中の6価クロムの連続回収
- 静電分散を利用する擬液膜操作(ESPLIM)による有価成分の濃縮・回収
- 化学分野における試行
- 一酸化窒素の溶存酸素による液相酸化速度
- 亜硝酸によるヨウ素イオンの酸化速度
- 酸性水溶液中における亜硝酸の自己分解
- 機能性合成高分子膜の応用展開 [VII] : チアントレン誘導体含有高分子膜による亜硫酸ガス分離
- N,N′-ビス(サリチリデン)ジプロピレントリアミンコバルト塩を含む液膜による酸素の担体輸送機構
- Novel membrane transport system for amino compounds - Amino acid transport.:Amino Acid Transport