吸脱着による超多段精密分離の理論および工業における反応を伴う分離ユニットと界面形成
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概要
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吸脱着による超多段精密分離の分離ユニットとしては, 吸脱着反応だけではなく溶液内の化学反応を伴う分離ユニットが望ましい.また, 超多段精密分離には置換型界面の形成が必要であり, さらに工業的規模の分離を効率良く行うためには三界面を置換型に維持することが必要である.置換界面は吸着剤の吸着選択性だけでは維持し得ず, 界面での反応が必要であることを明らかにし, これらの平衡反応の定量的な検討のために付加ポテンシャル強度<I>Δ</I>μを導入し, 炭素, ウランの同位体分離について理論計算, および実験により検討した.また付加子について考察し炭素, ホウ素の同位体分離においてはプロトン, ウラン同位体分離では電子, 希土類元素分離ではEDTA等の配位子が分離ユニット内の化学反応を行う分離付加子であること, さらにそれぞれの場合の界面形成反応での付加子を明らかにした.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
-
武田 邦彦
旭化成工業
-
渡辺 利典
旭化成工業 ウラン濃縮研
-
市原 格
旭化成工業 (株) ウラン濃縮研究所
-
小花和 平一郎
旭化成工業 (株) ウラン濃縮研究所
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市原 格
旭化成工業
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小花和 平一郎
旭化成工業
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渡辺 利典
旭化成工業 (株) ウラン濃縮研究所
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