接触型液体膜装置 : 液膜溶液の分散による透過速度の向上
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概要
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液体膜接触法の透過速度を向上させる目的で, 液膜溶液分散式の接触型液体膜装置を考案した.この装置は液膜溶液の一部を液滴として2水相に分散させ, 接触界面積を増大させる方式である.液体膜の系は担体にAliquat 336を用いる<SUB>L</SUB>-イソロイシンの輸送系とし, この装置を用いて<SUB>L</SUB>-イソロイシンの透過実験を行った.<BR>その結果, 液膜溶液分散式は液体膜接触法の一般型に比べ, 透過速度を大巾に向上させることができた.透過速度は撹拌速度と液滴の大きさに依存することがわかった.また液膜溶液分散式は簡便に使用できる, 有効な液体膜装置であることがわかった.