微量成分分離へのPSAの適用
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概要
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従来, 温度スイング吸着 (Thermal Swing Adsorption;通称TSA) 法の分野とされてきた微量成分の高度除去について圧力スイング吸着 (Pressure Swing Adsbrptibn;通称PSA) 法の適用を試みた.対象は深冷法空気分離装置に供給される加圧空気中の炭酸ガス除去である.その結果, 吸着剤の種類および組合せとして, ゼオライトおよび活性アルミナの2層充填とすることにより, 精製空気中の炭酸ガス濃度を340から1ppm以下に除去できた.また, PSA法は特別なエネルギー消費がなく, TSA法に比べて純酸素および純窒素の電力原単位が約15%低減できた.さらに, 精製空気中の炭酸ガス濃度<I>C</I>は, 精製空気の空間速度<I>SV</I>, 吸着圧力と脱着圧力比<I>P<SUB>a</SUB></I>/<I>P<SUB>d</SUB></I>およびパージ比<I>x</I>の関数として次式で表せることを明らかにした.<BR><I>C</I>=86<I>SV</I><SUP>2</SUP> (<I>P<SUB>a</SUB></I>/<I>P<SUB>d</SUB></I>) <SUP>-1.3</SUP><I>x</I><SUP>-2</SUP>
- 社団法人 化学工学会の論文