圧力スイング吸着法による空気中の炭酸ガス除去
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
吸着による空気中の炭酸ガス除去は温度スイング吸着 (TSAと略す) で実用化され, 解析および設計データが公表されている.一方, 圧力スイング吸着 (PSAと略す) では, 吸・脱着時に過渡状態で吸着帯が移動することから, 定量的な解析がむずかしく, 吸着塔設計のためのデータはほとんど公表されていない.著者らはPSAの吸・脱着で生じる温度差が炭酸ガス除去性能に及ぼす影響について検討した.その結果, (1) 吸・脱着時の塔内温度変動は空気の共吸着によって生じること, (2) 精製空気中炭酸ガス濃度は総括物質移動係数によって整理でき, 吸着速度の大きい吸着剤がPSA操作における炭酸ガス除去に適することを明らかにした.
- 社団法人 化学工学会の論文