液相中における凝集粒子の先細ノズル内の加速による分散機構 : 等径の一次粒子から構成された凝集粒子の分散
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概要
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液相中の凝集粒子を先細ノズル内の液流の加速によって分散させる場合のメカニズムについて, 等径の球形一次粒子から構成された凝集粒子を対象として考察を行った.まず, 理論的には凝集粒子に作用する分離力<I>F<SUB>d</SUB></I>と分離される粒子の付着力<I>F<SUB>a</SUB></I>の比, <I>F<SUB>d</SUB></I>/<I>F<SUB>a</SUB></I>, を分散の難易度を表す尺度として分散パラメータ<I>DS</I> (<I>DS</I>>1で分散する) と定義し, その<I>DS</I>が種々の一次粒子径, 凝集形態, 加速場, 粒子間付着力などに対して理論的に求められることを示した.次に, 実験的には, 一次粒子径が1.1, 1.9, および5.2μmのPSL (ポリスチレンラテックス) 標準粒子を用いてそれぞれの粒子から構成された凝集粒子を先細ノズルで分散させた.顕微鏡による各種条件下での分散状態の観察結果は, 上記の分散パラメータ<I>DS</I>によってよく説明づけられることがわかった.
- 社団法人 化学工学会の論文
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