共沈法によって調製した亜鉛フェライト微粒子の高温脱硫性能
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概要
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硝酸第二鉄-硝酸亜鉛混合水溶液と水酸化ナトリウム水溶液から連続共沈法により共沈物を生成させ, これを熟成, 焼成して亜鉛フェライト微粒子ZnFe<SUB>2</SUB>O<SUB>4</SUB>を調製した.調製条件を変化させて微粒子の形態と模擬石炭ガスの高温脱硫性能を調べた.<BR>共沈生成物は, 無定形の微粒子とみなされたが, これを773K以上で焼成するとすべてZnFe<SUB>2</SUB>O<SUB>4</SUB>結晶に転化した.水酸化ナトリウムと硝酸塩のモル比<I>R</I>を大きくするとZnFe<SUB>2</SUB>O<SUB>4</SUB>粒子径は小さくなり, <I>R</I>が小さいと粒子径が最小となる共沈と熟成の最適温度が現れた.至適調製条件は<I>R</I>=1.5, 共沈と熟成の温度=323K, 焼成温度=973Kと決定した.<BR>ZnFe<SUB>2</SUB>O<SUB>4</SUB>粒子を成形した脱硫剤の硫黄吸収容量は, BET表面積が15m<SUP>2</SUP>/g以下では表面積の減少とともに低下した.至適条件で調製した微粒子による脱硫剤は, 表面積20m<SUP>2</SUP>/g以上, 平均細孔径10〜40nmであり, 673〜873Kで優れた脱硫性能を示した.
- 社団法人 化学工学会の論文
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