塩化カルシウム/メチルアミン系ケミカルヒートポンプにおける反応固体物質の体積変化
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概要
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ケミカルヒートポンプの駆動に用いられる塩化カルシウム/メチルアミン気固反応の見かけの反応層体積と反応固体の真体積を303.2Kの条件で測定した.初期付加反応 (CaCl<SUB>2</SUB>→CaCl<SUB>2</SUB>・6CH<SUB>3</SUB>NH<SUB>2</SUB>) では約6倍の反応層の膨張が観測されたが, 繰り返し反応 (CaCl<SUB>2</SUB>・2CH<SUB>3</SUB>NH<SUB>2</SUB>〓CaCl<SUB>2</SUB>・6CH<SUB>3</SUB>NH<SUB>2</SUB>) では体積変化は初期付加反応時の1/2に減少した.メチルアミンの付加モル数が1.6, 2, 6モルの状態において反応容器内に窒素ガスを圧入して反応容器内の空隙体積を測定し, 反応容器の内容積から差し引いて反応固体の体積を求めた.反応固体の体積は付加モル数に比例して変化し, 固体中でメチルアミン1モルが占める体積は液体メチルアミンのモル体積の95%となった.さらに, 水和塩・アンモニア塩の密度データの解析を行い, 反応固体の体積変化と反応付加モル数の間の比例関係は, 塩と反応した物質に固有であることを明らかにした.
著者
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平田 雄志
大阪大学基礎工学部
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平田 雄志
阪大
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伊藤 龍象
高知工業高等専門学校
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藤岡 恵子
大阪大学基礎工学部 化学工学科
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岡崎 多佳志
大阪大学基礎工学部 化学工学科
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藤井 洋介
大阪大学基礎工学部 化学工学科
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土井 全
三菱電機 (株) 中央研究所
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平田 雄志
大阪大学基礎工学部 化学工学科
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