CO<SUB>2</SUB>-カルバミン酸系の気液向流型交換塔による炭素同位体の分離特性
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概要
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CO<SUB>2</SUB>とカルバミン酸の間の同位体交換反応による炭素同位体の分離特性について検討し, 気液向流型交換塔の分離特性を向上させる要因について考察した.<BR>この系で用いられた作業流体はDNBA (ジ-<I>n</I>-ブチルアミン) を<I>n</I>-オクタン (不活性溶媒) で濃度調節した溶液である.<BR>同位体交換反応の律速過程は10℃以上においては液相内にあり, 物理吸収されたCO<SUB>2</SUB>とカルバミン酸の間の交換反応であることが明らかにされた.交換塔における分離の容量係数はカルバミン酸の濃度, 物理吸収されたCO<SUB>2</SUB>の濃度, 充填塔の液ホールドアップの相乗積に比例することがわかった.<BR>交換塔の液ホールドアップは交換速度, 定常化時間に影響を及ぼす重要な因子であった.液ホールドアップが増加するにつれて交換速度, 分離係数は増加したが, 逆に定常化の過渡時間は長くなる傾向があった.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
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竹下 健二
東京工業大学 原子炉工学研究所
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竹下 健二
(財)産業創造研究所原子力化学工学センター
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北本 朝史
東京工業大学原子炉工学研究所
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竹下 健二
東京工業大学
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高島 洋一
埼玉大学工学部環境化学工学科
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北本 朝史
東京工業大学原子炉工学研究
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