溶血素および蛋白分解酵素をほとんど産生しない Vibrio sp. N7802 株培養上清濾液中に存在する毒性物質
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概要
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強毒 Vibrio sp. N7802 株培養上清濾液をDEAE−セルロースイオン交換クロマトグラフィーおよびセファデックスG200ゲル濾過を用いて分画した。ニジマスおよびマウスに致死性を示す画分が分離され, 分子量35Kの糖蛋白が検出された。この画分には蛋白分解酵素活性, 溶血活性のどちらも検出されなかった。これらの結果より, 本菌株は2種の酵素とは異なる外毒素を産生することが示唆され, この毒素がニジマスのビブリオ病の病理発生に関与する可能性も考えられる。
- 日本魚病学会の論文
著者
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児玉 洋
Department of Epizootiology, Faculty of Veterinary Medicine, Hokkaido University
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MOUSTAFA Mohamed
Department of Epizootiology, Faculty of Veterinary Medicine, Hokkaido University
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見上 彪
Department of Epizootiology, Faculty of Veterinary Medicine, Hokkaido University
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伊澤 久夫
Department of Epizootiology, Faculty of Veterinary Medicine, Hokkaido University
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