ニジマスおよびマウスに毒性を示す Vibrio anguillarum 菌体外物質の部分精製
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概要
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Vibrio anguillarum 培養上清濾液中に存在する外毒素を部分精製した。2種のクロマトグラフィーにより得られた40Kの糖蛋白および34Kの蛋白を含む画分はニジマスおよびマウスに腸管毒性と血管毒性を示した。毒素はトリプシン, プロテアーゼ, エチルエーテル, およびアセトンに耐性であり, 過ヨウ素酸カリ処理により失活した。毒素は比較的耐熱性であるが100℃あるいは121℃, 20分の加熱により失活した。毒素の示す毒作用は抗毒素血清により完全に中和された。
- 日本魚病学会の論文
著者
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児玉 洋
大阪府立大学大学院
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児玉 洋
Department of Epizootiology, Faculty of Veterinary Medicine, Hokkaido University
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MOUSTAFA Mohamed
Department of Epizootiology, Faculty of Veterinary Medicine, Hokkaido University
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見上 彪
Department of Epizootiology, Faculty of Veterinary Medicine, Hokkaido University
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伊澤 久夫
Department of Epizootiology, Faculty of Veterinary Medicine, Hokkaido University
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