養殖トラフグの口白症の病原体分離と復元実験
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概要
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養殖トラフグの“口白症”病魚の脳および腎臓を材料としてウイルス分離を試みたところ, 淡水魚由来の株化細胞(8種)では異常は認められなかったが, トラフグ生殖腺由来の細胞(PFG)で CPE が観察された。CPE の発現した細胞の培養液を PFG に接種すると同様の CPE が発現し, 感染力価は10 5.84TCID50/ml を示した。本培養液をトラフグ健康魚に接種すると“口白症”の症状が現れた。また, 培養液から細菌やマイコプラズマは分離されなかった。これらのことから, 本症はウイルス感染症であると判断した。
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