競合細菌によるFlexibacter columnaris感染妨害の機序に関する研究:魚に対する両者の接触時期の差の影響
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概要
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Citrobacter freundiiをF.columnarisと同時あるいは30分後に加えた区では実験魚(ドジョウ)の体表粘液中のF.columnaris菌数が殆ど増加せず, 発病しなかった。一方, 1時間以後に加えた区では体表粘液中のF.columnaris菌数が当初からC.freundiiを上回っており, ドジョウは発病・斃死した。C.freundiiも24時間後までは若干増加したもののF.columnarisの増加に及ばなかった。これらのことから, C.freundiiによるF.columnaris感染妨害は, ドジョウ体表面への付着時ないしは付着直後の増殖開始時におこることが推察された
- 日本魚病学会の論文
著者
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若林 久嗣
Department of Fisheries, University of Tokyo
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CHOWDHURY Bazlur
Department of Fisheries, Faculty of Agriculture, Univdrsity of Tokyo
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CHOWDHURY Bazlur
Department of Fisheries, Faculty of Agriculture, University of Tokyo
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若林 久嗣
Department of Fisheries, Faculty of Agriculture, The University of Tokyo
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Chowdhury Md.Bazlur
Department of Fisheries, Faculty of Agriculture, University of Tokyo
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若林 久嗣
Department of Fisheries, Faculty of Agriculture The University of Tokyo
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