病原性粘液細菌に関する研究―I : 菌の分離・培養と感染実験
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概要
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1. 1967〜1969年の間,ウナギ,コイ,ニジマスのカラムナリス罹病魚36個体からChondrococcus columnaris 45菌株を分離した。2. それら菌株の大部分は鰓から分離されたが一部は体表,内臓(腎臓,肝臓,心臓)からも分離された。3. 寒天平板上におけるC.columnarisの臓器からの分離状況,臓器の塗抹標本,および組織切片の観察結果から本菌は血液により臓器へ運搬されることはあってもそこで病変を起こす程増殖することはないと考えられた。4. ウナギから分離した4株,コイ,ニジマスから分離した各1株,計6株を選択し,ドジョウによる感染実験を行なった結果約1ケ年間継代した2菌株では感染せしめ得なかったが分離後1ヵ月以内に供試した4株では感染は成立し,致死魚から接種菌が回収された。
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