盲腸内に穿破排膿した虫垂炎による回盲部膿瘍の1例
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概要
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盲腸壁を穿破排膿した回盲部膿瘍の1例を報告した.症例は48歳,男.注腸検査・CT,超音波検査で虫垂炎による回盲部膿瘍と診断された.大腸内視鏡検査で,盲腸壁に不整形潰瘍状病変とその底部からの膿汁排出を認めた.3週間後の再検査では粘膜面はほぼ修復されており,また他の画像診断でも膿瘍の消失を認めたことから,膿瘍が穿破排膿し症状が消失したと考えられた.膿瘍の非手術的治療法の一つとして,超音波内視鏡による穿刺排膿術も適応と考えられる.
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