MHPG-SO<SUB>4</SUB>含量を指標としてみた脳内各部位のNoradrenaline代謝回転の特性
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概要
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本論文は実験動物やヒトの脳におけるnoradrenaline(NA)の代謝,およびラット脳内でのNA代謝回転と3,4-dihydroxyphenylethyleneglycol sulfateや3-methoxy-4-hydroxyphenyledlyleneglycol sulfate(MHPG-SO<SUB>4</SUB>)含量との関係について総説した.さらに,著者らが考案したラット脳内のNAとMHPG-SO<SUB>4</SUB>を同時測定する操作を述べた.この螢光測定法は小量の脳試料に含まれるNAとMHPG-SO<SUB>4</SUB>を測定するのに充分な感度,正確さ,速さを有しており,ラットの脳部位でNA代謝や代謝回転を検討するのに有用である.NAとMHPG-SO<SUB>4</SUB>の部位に於る含量,日内変動,出生から15月齢までの発達過程などを呈示するとともに,各種の急性および慢性ストレス刺激に由来する脳部位NA代謝回転の変化や脳内活性物質との相互作用に基づくNA代謝回転の変化について解説した.以上の当教室の実験成績に基づいて,脳内各部位のNA代謝回転の特性とその変化の機能的意味について考察した.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
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