実験的高脂血症動物の系統差および種差
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概要
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ddY,C57BL,BALB,ICR系のマウスおよびWistar系ラットを用いて実験的高脂血症モデルの検討を行なった.2週間の高脂肪食(HCD)摂取あるいは1週間の高脂肪乳濁液投与により血漿総cholesterol濃度(TC)はこれらすべての動物で増加したが,ラットに比べマウスの増加の程度は少なかった.血漿triglyceride濃度(TG)はラットで増加したがマウスではすべての系で減少し,血漿HDL-cholesterol濃度(HDL-C)はBALB系マウス以外で減少した.相対肝重量はHCD飼育によりラットおよびマウスで増加した.ラットではclofibrate(CF)100mg/kg/dayによりTC,TGの減少,HDL-Cの増加が,nicotinic acid 100mg/kg/dayによりTCの減少,HDL-Cの増加が認められたが,マウスではCFによりHCD飼育したICR系でTCが減少したのみであった.gemfibrozil,LK-903およびpirozadi1の抗高脂血症作用についてもラットとICR系マウスによって比較した.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
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平井 康晴
救心製薬(株)総合研究所
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森下 信一
救心製薬(株)総合研究所
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齋藤 隆
救心製薬(株)総合研究所
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三島 泰宏
救心製薬(株)総合研究所
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水谷 睦
救心製薬(株)総合研究所
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小山 節子
救心製薬(株)総合研究所
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川上 萬里
救心製薬(株)総合研究所
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