医薬品の毒性予知に関する基礎的研究医薬品によるin vitro溶血およびlysosome lysis
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概要
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医薬品の毒性をin vitroで予知するための基礎的研究を,ラヅト肝lysosome, 赤血球および二三の血球酵素を用いて検討した.臨床的に副作用の多い,水溶性トランキライザー抗ヒスタミン剤および抗うつ剤の多くは2×10-4M以上の濃度でlysosomeおよび赤血球のlysisおをもたらした.血球を30%溶血させる医薬品濃度 (H30) とラットおよびマウスの経口LD50との間に良好な相関関係が得られた.したがって医薬品の溶血作用の測定は,in vivoでの医薬品のlytic作用を予知するのに有用であると思われる.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
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加藤 好夫
岐阜薬科大学:(現)城西大学薬学部
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小木 曽太郎
岐阜薬科大学薬剤学教室
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渡部 美保子
岐阜薬科大学薬剤学教室
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山内 恵子
岐阜薬科大学薬剤学教室
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佐藤 多美子
岐阜薬科大学薬剤学教室
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加藤 好夫
岐阜薬科大学薬剤学教室
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