抗パーキンソン氏病薬Amantadineの薬理
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概要
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Amantadineは,神経遮断剤によるカタトニーを抑制したが,tremorineやoxotremorineによる振せんは抑制しなかった.この点でamantadineは,従来の抗choline作用を有する抗パーキンソン剤とは異っている.AmantadineはL-dopaおよびmethamphetamineの作用を増強した.この点ではamantadineは他の抗パーキンソン氏病薬およびimipramineと類似している.ラットの線条体シナプトゾームへのdopamineの取込みに対するamantadineの抑制作用は他の抗パーキンソン氏病薬の約1/10の強さであった。しかし,レセルピン処置したラットの虻彩および正中隆起のアミン作働性神経終末へのnoradrenalineやdopamineの取込みに対するamantadineの抑制作用は他剤より強かった.以上の結果をもとにしてamantadineの作用機作を考察した.
- 社団法人 日本薬理学会の論文
著者
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人見 正博
藤沢薬品工業株式会社大阪研究所
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森 襄
藤沢薬品工中央研究所
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佐藤 義彦
藤沢薬品工業株式会社中央研究所
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大橋 健男
藤沢薬品工業株式会社中央研究所
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森 襄
藤沢薬品工業株式会社中央研究所
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人見 正博
藤沢薬品工業株式会社中央研究所
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