サラブレッド種における体型計測値の遺伝•表型パラメータの推定
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概要
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サラブレッド種の24部位の体型計測値を用いて,遺伝率および表型ならびに遺伝相関係数を推定した.供試材料は,複数の後代馬から記録の得られた種雄馬68頭の後代馬189頭で満3歳時のサラブレッド種24部位の体型計測値を用いた.分散分析は,HENDERSON7)の方法による最小自乗分散分析法により行ない,その際の変動因として種雄馬,性,トレーニング場を取り上げた.その結果,背高,胸深,前管長,後管長,胸幅および胸囲において,種雄馬間の変動に有意性が認あられ,遺伝率も高く推定された.遺伝相関は-1.84から+3.17までの範囲を示した.しかし,S. E.の値が大きく信頼性の乏しいものも見られた.体高,背高,尻高および胸囲の4部位相互間には+0.70から+0.95の高い相関が認められた.一方,体高,背高および尻高の3部位と体長との間では-0.51から-0.24と負の遺伝相関を示した.表型相関は,-0.03から+0.91を示し,体高,背高および尻高に関係した部位の値が大きく,特に体高と背高間の値が一番大きかった.
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