異方性アルニコ磁石を用いた接着用磁石体の形状による接着力の変化について
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概要
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抗磁力の異なる3種の異方性アルニコ磁石を使用し,継鉄と組合わせた接着用の磁石体について,磁石の寸法および継鉄の形状が接着力におよぼす影響を調べた。その結果,この種の接着用磁石に対し,設計に役立つ基礎資料を求めることができた。当然予想されるように抗磁力が高くなると,磁石の長さが長い場合は接着力は低く,短かい場合は高くなる。継鉄はその長さ,巾が大きくなると磁石の磁束が大きくなるが,接着力はこれと同様に変化しない。継鉄の長さは長いほど接着力は減少するが,短小磁石において逆の傾向を示す場合がある。継鉄の巾には接着力を最高にする最適寸法がある。この値は磁石の材質,寸法により変化するが,概ね継鉄と磁石の断面比約1.5とするのが適当である。これらの関係は磁石の設計上特に留意されるべき事項である。異方性アルニコ磁石について,接着により引上げられる鉄片の重量は磁石重量の約500倍である。
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