初生子牛の栄養に関する研究 : I. 酸化クロームおよびポリエチレングリコールを 指標物質とする消化率測定法の検討
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概要
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消化率測定の指標物質として酸化クロームとポリエチレングリコールを混合した飼料を,ホルスタイン雄初生子牛4頭に1日800gずつ,その5倍量の温湯にとかして飲ませ,指標物質の回収率,糞中指標物質濃度の変動を調べ,消化率を測定して,全糞採取法から得た消化率と比較して,次の結果を得た.指標物質の回収率は,平均酸化クローム92.4%,ポリエチレングリコール68.3%であつた.指標物質の糞中濃度の変動は平均酸化クローム17.6%,ポリエチレングリコール37.8%であつた.酸化クローム法から算出した乾物,粗蛋白質,でんぷん,可溶性糖の消化率と,全糞採取法から求めたこれらの消化率との間には有意差はなかつた.酸化クロームは初生子牛による消化率測定の指標となり得るが,ポリエチレングリコールは不適当であることがわかつた.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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