幼若時ニホンウズラのサイロキシン分泌率および成長に及ぼす温度環境の影響
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概要
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それぞれ9.4,15,20,25,30,35および40°Cの温度環境下で飼育した18〜28日令のニホンウズラについて,goiter prevention法によつてサイロキシン分泌率を測定した.また9.4,25および35°Cのものについては,増体量および飼料消費量も調べた.サイロキシン分泌率は,L-サイロキシン換算,体重100gあたりの日量で,40°Cにおいては3.85μgを示し,35°Cでは4.75μg;30°C,5.94μg;25°C,7.03μgと環境温度が低下するにしたがつて,ほぼ直線的に増加した.しかし20°Cでは7.25μgを示したのに対して15°Cでは7.31μg,9.4°Cは7.39μgであつて,環境温度が20°Cよりさらに低下しても,サイロキシン分泌率はほとんど変化しなかつた.また9.4°Cおよび25°Cで飼育したウズラでは,サイオユラシルの経口投与によつて増体量が減少し,またサイオユラシルとともに,正常な分泌率に近いと考えられる量のL-サイロキシンを外部から与えることによつて,増体量は正常に復することが示された.しかし35°Cで飼育したものでは,サイオユラシルによる成長の抑制効果がみられなかつた.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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