乳腺中の核酸含量による選抜のマウス泌乳性への影響 : I 乳腱中DNA含量の変化
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概要
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乳腺実質量の指標としてDNAをとりあげ,泌乳期における乳腺中ののDNA変化をしらべた結果(1)泌乳期乳腺中のDNA量は分娩直後より8日頃まで漸増し,9日〜15日はほぼ一定,16日以後やや急激に減少する.(2) 変異を標準偏差で比較すると,泌乳初期,末期の変異は比較的小さく,9日〜15日の泌乳中期が比載的大である等が明らかとなつた.またRNAその他の形質の変化によつて,泌乳期乳腺の泌乳機能を推定した結果,(3) 泌乳機能は分娩直後より急速に増大し,14日前後が最高となつて以後減少する. (4) 泌乳末期の乳腺は前期,中期のものと質的に異なつたところがあり,乳汁の貯溜または吸乳刺戟の欠如によつて機能の低下をきたしやすい状態にある. (5) マウスの泌乳機能の指標として,RNAを用いることができる等が推定された.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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