ウサギ胚盤胞腔液の遊離アミノ酸組成

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概要

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ウサギについて,妊娠6日令から着床後の8日令の胚盤胞腔液の遊離アミノ酸組成を子宮分泌液,腹水,母体,血清などの組成と対比し分析した.また,それらの組成と卵巣摘出の影響についても検討した.6〜8日令の胚盤胞腔液に18種類の遊離アミノ酸が同定された.この組成は子宮分泌液とほとんど同じであった.同定されたアミノ酸のうち,グリシン,アラニン,セリン,トレオニン,グルタミン酸,バリンが主なものであり,全体の約90〜95%を占めた.これらアミノ酸のうち,とくに,グリシン,アラニンが最も多く約72〜80%であった.また,胚盤胞腔液のこれらアミノ酸濃度は着床前が最も高く,子宮分泌液,血清と比較して著しく高いが,着床の開始と同時に減少し,血清濃度に近づいた,卵巣摘出により,グリシン,セリン,グルタミン酸が特異的に減少した.
社団法人日本畜産学会の論文

著者

菅原七郎
東北大学農学部

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