鶏における代謝エネルギー測定法の検討 : 飼料給与量および給与回数が代謝エネルギーに及ぼす影響

概要

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鶏における飼料の代謝エネルギー(ME)を測定する場合に,飼料給与量および給与回数がME測定値に及ぼす影響を検討した.試験1では雛および雌成鶏にそれぞれ市販の幼雛用飼料および産卵鶏用飼料(基礎飼料)と,これらの40%をトウモロコシコシにより代替した試験飼料を自由摂取または制限給与(自由摂取量の75または50%)してMEの測定を行なった.その結果,雛では飼料給与量による基礎,試験飼料およびトウモロコシのME値に有意な影響は認められなかった.雌成鶏も飼料給与量による飼料のME値への有意な影響は認められなかったが,トウモロコシのME値は飼料給与量の低下とともに低くなる傾向が認められた.試験2では産卵鶏用飼料を基礎飼料とし,その40%をトウモロコシあるいは大豆粕により代替したものを1日1(9時),2(9,13時)または3回(9,13および17時)給与し,MEを測定した.その結果,基礎,試験飼料およびトウモロコシ,大豆粕のME値は給与回数による有意な影響は認められなかった.
社団法人日本畜産学会の論文