テレフタール酸のマウスの発育,繁殖に及ぼす影響
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概要
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基礎飼料あるいはこれにテレフタール酸(TPA)を0.5%添加した飼料で,マウスを生後25日目より飼育し(それぞれ対照群,TPA群とする),TPAの発育および繁殖に対する影響を調べた.1) 雄では65日令まで群間に発育の違いはみられなかつたが,雌では50, 55, 60, 65日の各日令の体重においてTPA群は対照群より有意に大きかつた.2) 発情周期の型,授精能力,受胎率,妊娠期間,産子数,生時子体重,分娩時母体重などにおいて両群に差はなかつた.さらに子の発育,哺乳中の母体重の変化にも,TPA給与による違いは認められなかつた.3) これらTPAを給与されたマウスの子の発育,繁殖なども全く正常であつた.以上の結果,TPAの給与はマウスの発育,繁殖などになんら有害でないことが明らかとなつた.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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