低温保存乳中の有機酸含量の変化
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概要
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生乳を7°Cで7日間および27°Cで1日間保存し,期間内の各種有機酸(オロチン酸,クェン酸,馬尿酸,ピルビン酸,乳酸,プロピオン酸,酪酸)含量の変化を高速液体クロマトグラフィーで分析した。新鮮乳中に検出された有機酸は,オロチン酸,クエン酸および馬尿酸で,その含量はそれぞれ88,1291,16μg/gであった.7°Cでは,3日後まで,変化は認められなかった.5日後に,オロチン酸含量に変化は認められなかったが,クエン酸および馬尿酸は,それぞれ21,28%減少した.一方,乳酸とプロピオン酸は,5日後に,それぞれ660,360μg/g生成された.ピルビン酸は検出されない試料が多かった.27°C保存では,1日後に,オロチン酸,クエン酸,馬尿酸は,それぞれ33,66,98%減少した.一方,乳酸とプロピオン酸は,それぞれ8370,530μg/g生成された.また,ピルビン酸は検出されなかった.酪酸は,7°C保存乳および27°C保存乳のいずれからも検出されなかった.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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