HPLCによる茶中のアゾキシストロビンの定量
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概要
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タンニンの除去にアルミナカラムを用いる茶中のアゾキシストロビン(殺菌剤)の残留分析法を検討した。試料に水を加えて膨潤させた後、アセトンで抽出し、抽出液をアルミナカラムへ注入した。流出液をアセトン濃度が約60%となるように減圧濃縮し、C18カラムへ注入した。流出液に塩化ナトリウム溶液を加え、酢酸エチル-n-ヘキサン(1:1)で抽出後、フロリジルカラム及びシリカゲルカラムで精製して試験溶液を調製した。試験溶液を紫外検出器付きHPLCで分析した。試験溶液のクロマトグラム上に妨害ピークは認められず、添加回収率は90.2%であった。本法は液-液分配時のエマルジョンが認められず、回収率も良好であり、食品衛生法の残留基準値に対応できることから、茶中のアゾキシストロビンの厚生労働省告示分析法として平成13年7月24日官報に告示された。
- 北海道立衛生研究所の論文
- 2001-08-25
著者
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