誘蛾灯飛来茶害虫における誘殺数の年次の消長
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
前報で得られた結果から青色蛍光誘蛾灯飛来茶害虫の1947〜1979年の間における誘殺数の年次的消長を調べた。<BR>1) 誘殺茶害虫31種のうちウスミドリメクラガメ,チャドクガ,チャノウンモンエダシャク,チャエダシャク,エグリヅマエダシャク,テングイラガ,アカイラガ,ゴマフボクトウおよびナカアカシマメイガの誘殺数は1950年代または1960年代の前半から漸減して1970年代ではほとんど誘殺されなかった。<BR>2) チャノホソガの誘殺数は1950年代から1960年代に向かって急増したが,それ以降は減少傾向にあった。<BR>3) ヨモギエダシャクとチャノコカクモンハマキの誘殺数は1960年代に一時減少したが1970年代の後半には再び増加した。<BR>4) チャハマキの誘殺数は1960年代以降漸増した。<BR>5) 他の誘殺茶害虫18種における誘殺数の長期変動については,調査期間が短かかったり誘殺数が非常に少なかったりしたために,明りょうでなかった。