カンザワハダニの寄生におけるチャの品種間差
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概要
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1.野菜・茶業試験場内の圃場に植栽された39品種・系統を用いて,カンザワハダニの寄生におけるチャの品種間差を3年間調べた。<BR>2.最大密度の発生日は品種・系統により異なるため,1回の調査では寄生における品種・系統間差を正しく示せない。しかし,各品種・系統での最大密度の比較により寄生における品種・系統間差を示すことができる。<BR>3.年次間の各品種・系統の最大密度の間には高い正の相関が見られ,圃場での寄生における品種・系統間差は安定している。<BR>4.カンザワハダニの寄生における品種・系統間差は大きい。寄生指数はやぶきたで最も高く,やぶきたの自然交雑実生品種も高い。日本在来種の寄生指数は高く,中国導入種,アッサム系の品種・系統は寄生指数が低い。<BR>5.飼育試験での,成虫生存率と寄生指数との間には一定の傾向は認められないが,産卵数と寄生指数との間には高い正の相関が認められ,産卵数の違いが寄生における品種・系統間差に大きく影響しているものと考えられる。
- 日本茶業技術協会の論文
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