ミナミキイロアザミウマ個体群の生態学的研究 : XVI.ナスおよびピーマンの株内における部位別存在割合
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概要
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1) ナスおよびピーマンの株内におけるミナミキイロアザミウマの部位別の存在割合を明らかにするために,それぞれ4段階の密度区を設定し,葉・花・果実数およびそれぞれの部位での虫数を調べた。2) ナスでは,調査部位当りの虫数をみると成虫は葉に,幼虫は葉と果実に多く,この傾向は密度の違いによって変化することはなかった。また,密度にかかわらず株全体の虫数の99%以上は葉に存在し,花・果実に存在する割合は1%以下であった。3) ピーマンでは,調査部位当りの虫数をみると成虫は花に,幼虫は果実に多く,密度の違いによって存在部位が変わることはなかった。また,密度にかかわらず成虫では株全体の虫数の約50%,幼虫では約80%が葉に存在しており,花・果実に存在する割合は成虫で約50%,幼虫で約20%であった。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1988-11-25
著者
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